1 | パフォーマンス課題(リーフレット)の提示 |
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2 | 実物投影機の機能の確認 |
3 | 実物投影機の接続、設置の手順の確認と設置 |
4 | 実物投影機の誤った設置の仕方を知る |
5 | 実物投影機の再設置 |
6 | 学習のまとめと振り返り |
1 | 前回の振り返りと実物投影機の設置 |
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2 | どのような教材を提示することで学習効果が高まるのかを考える |
3 | 学習効果(情報提示・焦点化・発問)を高める実物投影機の活用事例を理解する |
4 | 自分で教材を決め1分間の模擬授業に取り組み、良さと改善点を議論する |
5 | 学習のまとめ |
6 | パフォーマンス課題(リーフレット)の提出 |
対象 | 小学校の教員を目指す教員養成の学生、若手の先生、実物投影機を触ったことのない先生 |
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目標 | 『具体的な実物投影機の設置の方法』『実物投影機の効果的な活用法』を知り、授業のイメージを持つ |
演習時間 | 90分 |
演習時に必要な物 | 講師…大型提示装置、実物投影機 |
演習時のグループ編成 | 1班 4〜5名 |
これまでエルモ社の実物投影機について東北大学の堀田龍也先生や東京学芸大学の高橋純先生、多くの学校現場の先生方によって、効果的な活用の方法や、活用の効果が示されてきました。
実物投影機は“できるだけ大きく教材を映すこと、教材を焦点化して示すこと、これらを踏まえて適切な発問をすること”によって最大限効果を発揮することができます。
こうした実践研究の成果は、佐藤自身が小学校の教員だった頃にもたくさん勉強しました。ICTが普及していない自治体でしたので、まずは実物投影機を全クラスに導入
することを踏まえ、それを真似して実践したり、校内に普及させようと努めてきました。
学校を初めて異動した際、衝撃的な場面に出会いました。
すべての教室に実物投影機が導入されているのにもかかわらず、ほとんど活用されていなかったのです。
もう一度、よく参考にしていた本(高橋純・堀田龍也(2006)映せばわかるプロジェクタ活用50 の授業場面 高陵社書店)で活用場面を確認した後、放課後すべての教室を見て回りました。
実物投影機が活用されていない原因は「初期の設置の仕方・され方」ではないかと考えました。
その後、他の学校に出張する際には実物投影機がどのように置かれているのかを必ず見るようにしました。
可能であれば担当の先生に、どのように置かれたか、その後研修などをしたかを聞いて回りました。
その結果、導入段階で大体4パターンあることがわかってきました。
@ 大型提示装置に接続されない状態で設置される
A 導入段階で大型提示装置に接続されているが、実物投影機は先生が使いにくい状態で設置される
B 児童と向かい合うように設置される
C 導入してまもなく業者さんによる研修があり、接続の仕方や適切な設置も含めて活用方法の研修があった
@とAは導入後もそのまま放置され、校内全体で活用が進まないことがほとんどで、BとCは自然と活用が進むという2パターンに分かれることもわかってきました。
設置の仕方の実態やこれまでの研究成果も含め、本パッケージは「適切な設置」と「効果的な活用」で構成しました。
教員研修であれば1時間から2時間、教員養成であれば「教育の方法と技術」や「各教科の教育法」での活用を想定して、1から2コマ程度で実施できるように教材化しました。
是非多くの先生方、学生の皆様の学びに活用していただけると幸いです。